この法律は、ストーカー行為等を処罰するなど必要な規制を行うことと、被害者に対する援助などを行うことを目的に、平成12年11月24日に施行されました。
正式名称は、ストーカー行為等の規制等に関する法律と言います。
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この法律は、特定の者に対する恋愛感情などの好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、その特定の者又はその家族等に対して行う次の8つの行為を「つきまとい等」と規定し、これに対して警告、禁止命令等の措置を定めています。
ストーカー規制法改正案が、2013年6月26日に衆議院本会議で可決、成立しました。
これによって、上記のつきまとい等に、連続して電子メールを送信することが加わりました(2013年7月23日)。
この法律は、同一の者に対し「つきまとい等」を反復してすることを「ストーカー行為」と規定し、ストーカー行為を行った者に対する罰則を設けています。
つきまとい等の被害を受けている者の申出を受けて、その行為をした者に対してつきまとい等を繰り返してはならないことを警察本部長等が警告することができます。ただし、その行為をした者が繰り返してその行為を行う恐れがある場合に限ります。
さらに、警告に従わない場合には、都道府県公安委員会が禁止命令を行うことができます。
また、ストーカー行為の被害に遭っている場合には、告訴して、警察に検挙を求めることができます。
これらの他にも警察は、被害を受けている者の申出により、被害を自ら防止するための措置や次の援助を行うものとされています。
あなたからの申し出がない限り、これらの措置が取られることはありません。大切なことなので注意してください。
ストーカー規制法改正案が、2013年6月26日に衆議院本会議で可決、成立しました。
これによって、ストーカー行為の警告や禁止命令について、被害者の住所地だけではなく、加害者の住所地やストーカー行為が行われた地域を管轄する警察署なども出せるようになるので、警告を出すことがよりスムーズになります(2013年10月3日施行)。
また、警察に対して、加害者に警告を出した場合にはその事実を速やかに被害者に知らせこと、警告しない場合は理由を書面で通知することを義務付けました(2013年10月3日施行)。
ストーカー規制法に違反した者には罰則が定められています。
カリフォルニア州オレンジ郡で起きた家庭内暴力によって引き起こされた4件の殺人事件(それぞれ別の事件)がきっかけとなったと言われています。
それまでにあった法では、加害者に対し禁止命令を出すことしかできず、被害者を保護できなかったため新たな法が必要であると考えられていたところ、女優レベッカ・シェーファー殺人事件(1989年)が発生し、それを受けて1990年にカリフォルニア州でストーカー規制法が誕生しました。